このサイトについて
このサイトは、政府や公的機関が発表した「見通し」と、その後の「実績」を並べて記録し続けるサイトです。それ以上のことはしません。
続きを読む(なぜ作ったか・このサイトの方針)
始まりは素朴な疑問でした。政治家も官僚も優秀な人たちのはずなのに、なぜ政策は庶民の実感とズレていくのか。調べていくと、陰謀や無能といった分かりやすい犯人は見つかりませんでした。代わりに見つかったのは、もっと地味な構造です。
日本では、政府の経済・財政・人口の見通しが外れても、それを記録し続ける仕組みがありません。経済成長率の見通しは何十年も実績を上回り続けてきました。出生率の推計は、改定のたびに下方修正されてきました。税収の見積もりは外れ、補正され、忘れられてきました。個々の検証レポートは優れたものが何度も出ています。しかし単発で終わります。検証を「続ける」ことが、誰の仕事でも、誰の業績でもないからです。
予測が外れても誰も記録しない社会では、次の予測も同じように歪みます。そして歪んだ見通しの上で、予算が組まれ、制度が設計され、30年が経ちました。私は、政策の失敗の多くは悪意ではなく、この「答え合わせの不在」から生まれると考えています。
このサイトがすること・しないこと
することは一つです。公的な見通しの数値と、実績の数値と、その出典を、毎年並べること。
しないことは、たくさんあります。断罪しません。特定の政党や省庁や個人を攻撃しません。政策を提言しません。「楽観的すぎる」といった評価の言葉も、データのページには書きません。数字がどう見えるかは、見た人が決めることです。訂正するときは、黙って直さず履歴を残します。このサイト自身も検証可能でなければ、意味がないからです。
本来これは誰の仕事か
多くの国には、政府から独立して財政や経済の見通しを検証する公的機関があります。イギリスのOBR、アメリカのCBO、オランダのCPB。日本には、これに相当する常設の独立機関がありません。
このサイトは、その空白を一個人が埋めようとする試みです。埋まるはずがないことは分かっています。それでも、「予測と実績のズレが記録され続けている」という事実がひとつあるだけで、次の見通しは少しだけ歪みにくくなるはずです。
目標
このサイトの目標は、日本に独立した検証機関が生まれて、ここが不要になることです。その日まで、キツツキのように、毎年同じ木をつつき続けます。